なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
2006
中国残留孤児、という人たちがいる。
戦後に中国大陸から日本軍が引き上げる混乱の中で、取り残された子供たちだ。私的所感だが、あれだけの戦争の後で、敵軍の置いて行った幼子を育てた中国の人たちはすごいと思う。
今までに、日本に永住帰国したのは約2500人、全体数はもっと多い。
注目すべきは、今までその人たちが国に補償を求めても、「それは国民が等しく受忍しなければならない戦争による被害」として、それが認められなかった。しかし、12月1日に神戸地裁が「残留孤児問題は戦争被害ではなく、今まで対応を怠った国の責任」という判決を出したこと。
問題なのは、その多くが70代という残留孤児たちの高齢化、75%の帰国者が今も「日本語はほとんどできない」と答える状況、84%が無職、そして7割の人が生活保護を受けていること。北朝鮮の拉致被害者たちの手厚い保護に比べて、残留孤児の人たちは放って置かれているに近い。これは、単に5人と2500人という数の問題なのだろうか。
中国残留孤児問題を目にするたびに思うことがある。残留孤児たちの帰国が始まったのは80年代の終わりで、彼らはすでに50代か60代近い年齢だった。両親が日本人だったとはいえ、中国の家で育てられ、そこで仕事を得て、家庭を持った。仕事にしてももう管理職になる年齢だし、家庭にしてももう孫がいてもおかしくない。
そんな時に、言葉も分からない、仕事もない、まったく生活基盤のない日本に”帰国”することは、果たして正しかったのか。国という人為的な区切りは、「~人」という血は、安泰な生活や老後よりも重要なのか。
この問題は、そのまま海外育ちの華僑である私の葛藤にも重なり、やりきれない思いを抱かせる。
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最後のよりどころ
”帰国”が正しいかどうかはその人次第だと思うけど、”~人”の区切り、血は非常に重要な位置を占めると思う。
国とのつながりが、最終的には親とのつながりまで波及し、自分のルーツになる。
特に長年この世の生きてきた人においては、最後に残るのは、自分の存在意義と生きてきた証になるとおもう。”~人”はその時の心のよりどころとして支えになるものと信じています。
そのよりどころの国が誇らしいもので有ること、逆にトラウマにならないようにすべきなのが、これからの国の対応でしょうね。
苦労して海外で勉強し、生活するゆにんにとって、日本語が使え、しかも生活が保障されていたかもしれない日本よりも重要な何かがあったから、その選択をしたわけだよね。(もちろん、残留孤児は自分で選択したわけではないですが。)
そしてこのブログで日本とのつながりを持っていることがよりどころの一つかなと思っています。
国とのつながりが、最終的には親とのつながりまで波及し、自分のルーツになる。
特に長年この世の生きてきた人においては、最後に残るのは、自分の存在意義と生きてきた証になるとおもう。”~人”はその時の心のよりどころとして支えになるものと信じています。
そのよりどころの国が誇らしいもので有ること、逆にトラウマにならないようにすべきなのが、これからの国の対応でしょうね。
苦労して海外で勉強し、生活するゆにんにとって、日本語が使え、しかも生活が保障されていたかもしれない日本よりも重要な何かがあったから、その選択をしたわけだよね。(もちろん、残留孤児は自分で選択したわけではないですが。)
そしてこのブログで日本とのつながりを持っていることがよりどころの一つかなと思っています。
はい
Yamaさんへ
このブログが日本とのつながりであるのは確かですね。
というか、英語版も一緒に始めたんですが、続かなかったんです。
本当は中国語でも自在に書けたら、中国にいる親戚や従兄弟たちに読んでほしいんですが…。
言語能力や「どんなテレビを見て育ったか」などの身近な意味での文化背景が、私の中身は中国人と言うよりもずっと日本人である事を告げているのですが、なぜか頑なにアイデンティティーの基を中国に置きたがる心理があって、葛藤しています。自分が何人かなんて、要は自分がどう思いたがるかじゃないですか。
だから、記事に「国という人為的な区切りは、「~人」という血はそんなに重要なのか」と書いたのは、自分でも「それは重要である」という思いを否定できない事への反語なのです。
このブログが日本とのつながりであるのは確かですね。
というか、英語版も一緒に始めたんですが、続かなかったんです。
本当は中国語でも自在に書けたら、中国にいる親戚や従兄弟たちに読んでほしいんですが…。
言語能力や「どんなテレビを見て育ったか」などの身近な意味での文化背景が、私の中身は中国人と言うよりもずっと日本人である事を告げているのですが、なぜか頑なにアイデンティティーの基を中国に置きたがる心理があって、葛藤しています。自分が何人かなんて、要は自分がどう思いたがるかじゃないですか。
だから、記事に「国という人為的な区切りは、「~人」という血はそんなに重要なのか」と書いたのは、自分でも「それは重要である」という思いを否定できない事への反語なのです。
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プロフィール
HN:
Ning Ning
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1984/10/25
職業:
大学本科生
趣味:
読書、創作、映画、写真、旅行、ギャンブル
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