2007
あれ?また?と言われそうですが、ブログを移転することにしました。
写真の掲載がどうも上手くいかないのと、ルームメートの「変えなよ」攻撃に屈したからです。新しいブログは同タイトルで、移転先は「http://nella.blog87.fc2.com/」となります。
これからも宜しくお願いします。
Ning Ning
2007
こっちはまだ30日だった昨日の夜、香港に近い中国の深センから父が電話をかけてきた。あっちはもう31日の夕方で、もうすぐ年越しなのだった。母はというと、北京にいた。母方の祖父母が北京にいて、おまけにサンディエゴにいたはずが急に帰国したおばちゃん(母の五番目の妹さん)もいた。そこに北京に住む別のおばちゃん(母の二番目の妹さん)と私の従弟(前の写真でえらそーにしていた奴だ)も加わって、電話越しでも向こうの賑やかな様子が伝わって来た。いいなあ、自分もそこにいたかったなあ…と思ったけれど、気を取り直して、アメリカではこれからが大晦日だ。
皆さん、良いお年を。
2006
友人の家でたまたま読んだ漫画で、印象に残った一節がある。
『何かに囚われていると、世界の美しさは見えてこない。』
ああ、じゃあ今自分はすごく囚われているんだな、と思った。
さらに言うと、この台詞の裏には、「本当の世界は美しいのだから、もし世界が美しく見えないなら、それはあなたの心がそれを見ようとしていないからなんだよ」というメッセージがある。
「本当の世界は美しい」。そう信じられること自体が、充分に前向きで楽観的で博愛主義的で、ルネッサンス的っつーか、前を向いて歩けばいいことあるさ!的な思想だよなーと思う。世の中にはきっと、そんなのを信じる事ができない人だっているだろうに。
とは言うものの、上記の一説にかなり心を打たれた私も、結局はそういうのを信じている事になるわけだが。
2006
小学校の頃、あるクラスメートと暗号を作って解き合っていたことがあった。日本語の文章をローマ字にして、逆に並べて、アルファベッドの順番で数字にして、違う順番でアルファベッドに戻して、などなど。実際は、相手が作ったのを解くよりも、作って渡すのが楽しかった。
シャーロック・ホームズにある「踊る人形」は暗号をテーマにした有名な一遍だ。先日、エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」を読んでいたら、「踊る人形」とよく似た暗号解読法が出て来て、おおーっと思った。これが暗号の世界の定石なのだろう。
それはこんな感じだ。一見して何の脈略もない記号や絵を前にして、まずどの記号が一番多く使われているかを書き出す。アルファベッドで一番よく使われるのは「e,a,o,i,d,,,,」という順番になっていて、それを多く使われている順に当てはめる。短い単語に注目し、「a」「I」「The」などを決めて、分かった字を入れて、残りの単語を埋めていく。ただし、「踊る人形」でも「黄金虫」でも、暗号文が英語で書かれたというのが大前提だ。
小学生の頃はこんな暗号の解き方があるなんて知らなかった。知っていればもっと難しい暗号を作れたのになあ。
2006
学期末で忙しくて、つい長らくブログを放置してしまった。まぁ忙しかったのは、学期中に計画的に課題をやらなかった自分のせいなんだけど。今はほとんどの知り合いが帰国し、学生がいなくなってキャンパスも静かになった。冬休みに入って少しゆっくりしているので、ずっと前に回された漢字バトンでもやろうかと思う。
『漢字バトン』
1、好きな漢字を三つ答えてください。
「華」
左右のバランスも取れていて、いくつもの横線を書いた後にずばっと縦線を引くという、書く時に気持ちのいい漢字。そして、”華がある”っていい。
「克」
真っ先に思い浮かぶのは”克己心”という言葉。人生は自分との戦いである、と言われた事があるが、その通りだ。しかしあまり克てていない。
「走」
この漢字、日本語だとRUNの意味だけど、中国語だとWALKの意味である。歩くこと、行くこと、そして生きることを指す。日本語の意味からは連想しにくいけど、なんか「ゆっくり行こうぜ」って感じでいい。
2、回ってきた漢字に対して自分が持つイメージを答えてください。
「交」という字を頂いた。社交的なとか、からんでくるとか、色々な意味があるのかな。あ、あと交わるっていうのにはアヤシイ意味もあったね(笑)。
3、大切にしたい漢字を三つあげてください。
「誠」…誠実なのは美徳なり。たとえ正直者がバカを見る世の中でもね。
「人」…なんていうか、”人として”という前置きはきっと大事だ。
「愛」…気恥ずかしいけど、自愛も他愛も必要であると思うので。
4、漢字のことをどう思いますか?
漢字は好き。なんたって、漢字の国の~人だもの~♪
(バナナフィッシュ番外編「光の庭」にあるシンとあきらの「おハシの国の人だもの~」で歌うように。)
一つの文字がその意味の”形”から成り、しかも音も表せるなんて、象形文字はすごいと思う。後者の機能しか持たないアルファベットよりよっぽど高等な文字じゃないだろうか。でもそれゆえに覚えるのが難しくて、文字数も非常に多くなり、世界に広まらなかったのだろう。
約四千年前に黄河文明と共に生まれた漢字は、四千年後も使われ続けていてほしい。そのためには中国か日本が残っていないといけないので、お互いに戦争しないでほしいものだ。
5.あなたの好きな四字熟語を答えてください。
よく「一念発起」、
でも「意志薄弱」。
そんな根性のない性格。
6、バトンを回す人…
ほしい人にプレゼント!金・銀・パールはつきません。
2006
中国残留孤児、という人たちがいる。
戦後に中国大陸から日本軍が引き上げる混乱の中で、取り残された子供たちだ。私的所感だが、あれだけの戦争の後で、敵軍の置いて行った幼子を育てた中国の人たちはすごいと思う。
今までに、日本に永住帰国したのは約2500人、全体数はもっと多い。
注目すべきは、今までその人たちが国に補償を求めても、「それは国民が等しく受忍しなければならない戦争による被害」として、それが認められなかった。しかし、12月1日に神戸地裁が「残留孤児問題は戦争被害ではなく、今まで対応を怠った国の責任」という判決を出したこと。
問題なのは、その多くが70代という残留孤児たちの高齢化、75%の帰国者が今も「日本語はほとんどできない」と答える状況、84%が無職、そして7割の人が生活保護を受けていること。北朝鮮の拉致被害者たちの手厚い保護に比べて、残留孤児の人たちは放って置かれているに近い。これは、単に5人と2500人という数の問題なのだろうか。
中国残留孤児問題を目にするたびに思うことがある。残留孤児たちの帰国が始まったのは80年代の終わりで、彼らはすでに50代か60代近い年齢だった。両親が日本人だったとはいえ、中国の家で育てられ、そこで仕事を得て、家庭を持った。仕事にしてももう管理職になる年齢だし、家庭にしてももう孫がいてもおかしくない。
そんな時に、言葉も分からない、仕事もない、まったく生活基盤のない日本に”帰国”することは、果たして正しかったのか。国という人為的な区切りは、「~人」という血は、安泰な生活や老後よりも重要なのか。
この問題は、そのまま海外育ちの華僑である私の葛藤にも重なり、やりきれない思いを抱かせる。
2006
自分ではあまり読まないジャンルだけど、雑誌などで人気なのは知っている、そんな「はちみつとクローバー」と「のだめカンタービレ」。内容については読んだ事がないので語れないけど、漫画の舞台についてふと思ったある。
「はちクロ」は美大、「のだめ」は音大。この二つの人気青春恋愛漫画(だよね?)は、両方とも芸術の好きな若者が集まる場所を舞台にしている。これはもしかしたら偶然じゃないのではないか。
芸術とは、理屈より直感が大事なもの。そこで考えられる要因として、
①理屈より感情で動くキャラクターが胸キュンな青春恋愛漫画には必要。
②理屈より感情で描ける漫画家が胸キュンな青春恋愛漫画には必要。
③恋愛の舞台として、芸術ほど絵になるものはない。
芸術ってすごいと思いません?
ではここで、逆の場合を考えてみる。
主人公たちを大学の物理学部や化学学部の学生にしてみよう。
「遠心分離機が周期的な唸りを上げる実験室。パイレックス製のピペットから滴定の溶液が少しずつ加えられる横で、そのメモリの観察もせずに二人は見つめ合った。そして、今落ちたばかりの一滴で中和点に達したフラスコの中でフェノールフタレイン溶液がぱっと赤く染まった時、二人の唇は重なった。」
きゃーっ。
2006
小説で読んだ台詞。
「歴史の好きな人が歴史の先生になって、数学の好きな人が数学の先生になるんだよね?そんな人たちにどうやって、歴史や数学が苦手な生徒の気持ちがわかるんだろう。」
確かにその通りだと思った。
これが言えるのは、先生ばかりじゃないけどね。
2006
「mixi退会しますって題名にかかなきゃいけないらしいバトン」
@ルール@
見た人はコメントを残して自分もやる事。
絶対(・∀・)
強制(・∀・)
OK???
足跡に証拠残ります。
地雷バトンです。
(そして私もその地雷を踏みました…。)
誰だ、こんなの考えたの?
●現在使用中のメアドの意味は?
ああ、「ホース・ファミリー」?
あれは別に自分の苗字が馬だからじゃなくてねー、NICの宿題でサラブレッドとドンキーとミュールの比較論を書いていた時に決めたメールアドレスだから。
●現在の着信音は?
アメリカでの携帯はずっとバイブ。そんなに好きな曲がなかった。
日本での携帯はCoccoの「受戒の意図」…ではなくて「樹海の糸」を愛用。
理由はメールの時にちょうどいい所で切れるから。
●待ち受け画像は?
シエラネバダを連想させる爽やかな山並み+時計
●自分の携帯で入力して1番最初に出てきた文字を書こう!
よくわかりません。
紛らわしい、そしてウソタイトルでごめんなさい。
バトンのルールは守ったけれど、ウソをついてしまった。
これ、一つのルールに従うことが同時に他のルールを破ることになる例。
2006
感謝祭の連休が終わった。
となると、もうすぐ12月で、季節は冬に、学生は学期末になだれ込む。
先日観た「Kingdom of Heaven」がなかなか良かった。
主演がオーリーなのと、剣と鎧がぶつかり合う歴史劇だったからDVDを購入。
あごヒゲを生やし、渋いキャラクターで鍛冶屋と十字軍兵士を演じたオーリーは、「また鍛冶屋かい」とか、「なんで鍛冶屋の兄ちゃんが戦争を指揮できるんだ」という突っ込みはあろうが、もちろんカッコ良かった。
しかし、実はもっとかっこいい英雄が他にいたのである。
それはイスラム軍の王、サラディン。アラビア語の発音はサラハッディーン。
柔和な笑顔が素敵な、優雅な足取りがたまらない、痩せたおじさんだ。
すさまじい篭城戦の末、聖地エルサレムを明け渡す代わりに、オーリーたちキリスト教の人間を一人残らず安全に送り出すという条件を出すサラディン。それに応じるキリスト教側代表のオーリー。
オーリー
「かつて我々キリスト教徒がこのエルサレムを占領した時は、女子供まで一人残らずイスラム教徒を虐殺したのに、それでいいのか。」
サラディン
「私はそんな事はしない。私は、サラハッディーンなのだから。」
オーリー
「…なあ、エルサレムってのは、一体なんなんだ?」
サラディン
「あんなものは、無だ。」 (歩き出して、振り返り、にっこり笑って)
「そして、すべてだ。」
今でもイスラムの歴史に賢王として、英雄として、名を残すサラディン。
十字軍の映画で、アメリカ人の監督がイスラム側をきちんと描いた意義は大きい。あの十字軍の時代以来、エルサレムの周辺では今でも宗教戦争が続く。
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