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なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。

2017

1217
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2006

1207

中国残留孤児、という人たちがいる。
戦後に中国大陸から日本軍が引き上げる混乱の中で、取り残された子供たちだ。私的所感だが、あれだけの戦争の後で、敵軍の置いて行った幼子を育てた中国の人たちはすごいと思う。
今までに、日本に永住帰国したのは約2500人、全体数はもっと多い。


注目すべきは、今までその人たちが国に補償を求めても、「それは国民が等しく受忍しなければならない戦争による被害」として、それが認められなかった。しかし、12月1日に神戸地裁が「残留孤児問題は戦争被害ではなく、今まで対応を怠った国の責任」という判決を出したこと。


問題なのは、その多くが70代という残留孤児たちの高齢化、75%の帰国者が今も「日本語はほとんどできない」と答える状況、84%が無職、そして7割の人が生活保護を受けていること。北朝鮮の拉致被害者たちの手厚い保護に比べて、残留孤児の人たちは放って置かれているに近い。これは、単に5人と2500人という数の問題なのだろうか。


中国残留孤児問題を目にするたびに思うことがある。残留孤児たちの帰国が始まったのは80年代の終わりで、彼らはすでに50代か60代近い年齢だった。両親が日本人だったとはいえ、中国の家で育てられ、そこで仕事を得て、家庭を持った。仕事にしてももう管理職になる年齢だし、家庭にしてももう孫がいてもおかしくない。


そんな時に、言葉も分からない、仕事もない、まったく生活基盤のない日本に”帰国”することは、果たして正しかったのか。国という人為的な区切りは、「~人」という血は、安泰な生活や老後よりも重要なのか。


この問題は、そのまま海外育ちの華僑である私の葛藤にも重なり、やりきれない思いを抱かせる。

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2006

1128

感謝祭の連休が終わった。
となると、もうすぐ12月で、季節は冬に、学生は学期末になだれ込む。


先日観た「Kingdom of Heaven」がなかなか良かった。
主演がオーリーなのと、剣と鎧がぶつかり合う歴史劇だったからDVDを購入。


あごヒゲを生やし、渋いキャラクターで鍛冶屋と十字軍兵士を演じたオーリーは、「また鍛冶屋かい」とか、「なんで鍛冶屋の兄ちゃんが戦争を指揮できるんだ」という突っ込みはあろうが、もちろんカッコ良かった。


しかし、実はもっとかっこいい英雄が他にいたのである。
それはイスラム軍の王、サラディン。アラビア語の発音はサラハッディーン。
柔和な笑顔が素敵な、優雅な足取りがたまらない、痩せたおじさんだ。


すさまじい篭城戦の末、聖地エルサレムを明け渡す代わりに、オーリーたちキリスト教の人間を一人残らず安全に送り出すという条件を出すサラディン。それに応じるキリスト教側代表のオーリー。


オーリー
「かつて我々キリスト教徒がこのエルサレムを占領した時は、女子供まで一人残らずイスラム教徒を虐殺したのに、それでいいのか。」


サラディン
「私はそんな事はしない。私は、サラハッディーンなのだから。」


オーリー
「…なあ、エルサレムってのは、一体なんなんだ?」


サラディン
「あんなものは、無だ。」 (歩き出して、振り返り、にっこり笑って)
「そして、すべてだ。」


今でもイスラムの歴史に賢王として、英雄として、名を残すサラディン。
十字軍の映画で、アメリカ人の監督がイスラム側をきちんと描いた意義は大きい。あの十字軍の時代以来、エルサレムの周辺では今でも宗教戦争が続く。

 

2006

1107

フセイン元イラク大統領に、「人道に対する罪」などで、米英軍とイラクの新政府による裁判所から死刑判決が出された。絞首刑だそうだ。今日のニューヨークタイムズの一面は、その判決に人差し指をあげて抗議するフセインの写真だった。


ブッシュの率いるアメリカ軍に攻められて、イラクを24年間独裁統治した彼の人生は終わった。アメリカが何としてでもイラクを攻める姿勢を明らかにした時、きっとフセインも一国の指導者として、自分の死が決まった事を理解したに違いない。それが戦死であろうと、絞首刑であろうと、結果は同じだ。


人を殺すこと、他人に不利益をもたらすこと、自分の都合のいいように人やものを不正に利用すること。それらは誰がしても犯罪のはずだ。しかし、それらを行っていない指導者なんているのだろうか?


ブッシュだって、軍を指揮してアメリカ人とイラク人を殺した。戦争を起こして一握りの人間に利益を与え、数え切れない人たちに不利益をもたらした。正義という言葉を不正に利用した。でも彼は死刑にはならない。彼がフセインと同じ場所に立ち、裁かれる事は決してないからだ。


フセインは確かに死刑に値する事をして来ただろう。でもそれは、国の指導者である誰もが多かれ少なかれやっている事だ。英雄と犯罪者は、実は紙一重でしかない。問題は、裁かれる立場に立たされるかどうかだけだ。フセインが縛り首になるのは妥当だろうが、フセインと同じ場所にブッシュも立たせてやりたい。

2006

1019

「漢」

解字:右側の字(音はカン)、動物のあぶらを火で燃やすさま。乾くこと。


「清」

解字:青は「生+井戸の中に清水があるさま」からなり、清らかに澄んだ水のこと。


かつて満州族の愛親覚羅は、起こした王朝に「清」と名付け、火を表す「漢」の民族を、水を表す字の王朝で鎮め、中国全土を支配するという願いを込めた。

その願いは、王朝名を定めた七年後に、北京を都と定めることで実現し、それから二百七十五年の間、「水」の満州族は「火」の漢民族を従えて、広大な中国大陸を支配した。


漢字はただの字じゃない。そんなことを思わせる、歴史の一幕。

2006

0902

ダ・ヴィンチという本のための雑誌があって、そこでしりあがり寿さんが「オーイ・メメントモリ」という2ページ漫画を掲載している。脱力感の漂う絵なのに、なかなか深いネタに突っ込んでいて面白い。この前は、変わる「日本」というものを題材にしていた。

舞台付きの居酒屋みたいな所で、”日本”を題しながら中国風の衣装と踊りが出てきて、観客(日本への情熱を胸に抱く中年男性たち)が猛烈に文句を言う。次に白ふんどしの男たちが出てきて、彼らは「これぞ日本」と喜ぶが、白ふんどしの男が女とからみ始めると「いかがわしい」とブーイング。ふんどしって要はパンツ一丁…と考えてはいけない。

次にきらびやかな着物をまとった芸者さんが登場して、誰もが「これは日本だ」と認めるが、それに対して「何をちゃらちゃらしおって!」と勾玉を付けた古代人が怒り、今度はその古代人たちに「きさまら渡来かぶれのマゲを結いおって!」と縄文人が怒っている。もうここまで来ると可笑しくて、何が何やらだ。最初の中国風の衣装(飛鳥・平安時代の「日本」)から、すべてはあの列島で日本人が創って来た文化なのに、どこも文句を言われてしまうのである。

この分じゃ、今の私たちだって未来の日本文化を「日本」と認められるかどうかわからんな。

 

2006

0820

中国関係のニュースを見ていると、こりゃ中国っていう国じゃないとできないなと思わせられる事柄にしばしば出会う。

中国では毎年どこかしらが洪水で、どこかしらが干ばつになり、いつも人民解放軍の兵士の若者たちがせっせと土のうを積んでいる図をニュースで見かける。今年は特にひどくて、50年に一度の大干ばつと猛暑らしい。四川省の重慶市はもともと暑い所で有名だが、その重慶市では40度を越す日が続き、市中を流れる嘉陵江が完全に干上がってしまったという。人や家畜の飲み水が不足し、農作物にも甚大な被害が出ている。

94年に日本であった水不足を思い出すが、ここで中国の政府が打ち出した案は節水なんてちまちました案ではなく、重慶市の農民を10万人ほど西の新疆ウイグル自治区に送り出すことだった。目的は、ウイグル自治区で綿花摘みの出稼ぎをしてもらって、地元の農作物の経済的損失をまかなうこと。それにきっと、水を飲む人口が減るというのもあるだろう。行く農民には補助金と交通費と保険が支給される。

10万人というと日本などでは一つの市ほどの人口だが、それを動かすと決めたら動かせてしまうのってすごくないだろうか。日本やアメリカではまずできないマネだ。とにかく人口が多いのと、政府が強いからできるのだろう。中国の時代劇で見るような、皇帝の一声で何十万人の人間が長城建設に動員される場面を思い出させる。確かについ95年前の1911年まで清王朝が存続していたが、いまだに皇帝と王朝政治の残り香を感じさせる国である。

2006

0816

Criminal Justice 427を教えるグリフィン教授は、いつもTシャツに短パンというくだけた格好の男の人だ。リノ郊外にある自宅から、毎日一時間かけて自転車でキャンパスに来ているらしい。ある日、それについてこんな事を言っていた。

「みんな、サウジアラビアの王家がテロ犯のビン・ラディンに資金を提供していたのは知ってるだろ。俺が車に乗らないのは、ガソリン代の1ドル1ドルがサウジの人殺しどもの収入になるからさ。」

地球のためではなく、そんなきわめて政治的な理由だったらしい。

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