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なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。

2024

0427
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2006

1121

ただ今世界で大ヒット中の「鋼の錬金術師」をやっと読んだ。随分前からこの作品の人気には気付いていた。作品の人気度を見るには、雑誌や本屋の宣伝ではなく、ネットをぶらぶらしてみれば良い。その作品を扱ったサイトの数が、一番如実な人気度のバローメーターだ。


作者の荒川氏は、「自分はB級映画が好きだから、そんな漫画を描きたい。」と述べた。そして、それは成功していると思う。お約束的展開によって得られる爽快感やカタルシスこそが、漫画の真髄だ。


物語の描き方には、いくつかのパターンがある。


①善人は100%の善で、悪い人は100%の悪の例。
天空の城ラピュタが愛される理由はこれだろう。


②善人とか悪人とかじゃなくて、それぞれの行いが立場によって善にも悪にもなり、そのレッテルが明確でない例。
これが現実には最も近い。そして、もののけ姫が「よくわからない」「主人公がどっちつかずでイライラする」と言われる原因である。


③善人が悪ぶりながらも善を行い、悪人が善の皮をかぶって悪を行う例。
これがずばりB級映画、そしてハガレンだ。理想でしかないパターン①ほど現実離れしていなくて、かつパターン②ほど物語の醍醐味を失っていない。人は映画や漫画の創作にリアルな現実を見たいんじゃなくて、笑うところは思いっきり笑って、泣くところは思いっきり泣きたいのだ。


(以下ちょっとネタバレ~)


だからマスタング大佐がマリア・ロス少尉を黒焦げにした時、私は絶対に彼は焼いていないと信じていたし、ロス少尉が再登場した時、「やっぱりこう来たかコノヤロー!」という快感と感動にやられた。一巻に最低一回はどこかでうるっときてしまう。物語とは、B級映画とは、かくあるべきだ。

 

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2006

1119

物理151のクラスは理系専攻者の必修クラスなので、150人ぐらい学生がいる。…はずなんだけどね、名簿の上では。でも実際はその10分の一ぐらいしか来ていない。それがよくわかるのは、試験の時にだけ人が急増して教室が満員になるから。まあ、誰しも経験があるとは思うけど。


理由としては、朝8時からなのと、先生がレクチャー内容をネットに載せるからと、先生の喋り方が聞き取りにくいからだと思う。しかもすぐに話がそれる。ピサの斜塔から羽と鉄球を落として重力が等しく作用することを証明した実験の話をしているかと思うと、いつの間にか飛び降りの話になり、挙句には「自殺はだめだ。命は大事にしろ」と言っていたりする。あるいは、ガレリオの発見した法則の話から、彼の生涯の話になって、気づいたら「これから世界はグローバリズムの時代だ」と話してたりする。物理の話はどこへ?


セージブラッシュの知り合いに金髪を背中まで伸ばしている男がいて、もうちょっと背中がごつくなかったら完璧に後姿は女に見えるような人がいる。その彼が「あの先生のクラスは最低だ。マジで行く必要なんかない。だからあんな大きい教室にいつも12人しか生徒がいないんだ」と言っていた。翌朝その授業に行くと、なんと彼が座っている。「来ないんじゃなかったの?」と苦笑して聞くと、彼は「僕がその12人のうちの1人なのさ」と言って肩をすくめた。


この背景、本文の欄が授業のノートみたいでちょっとかわいい。

2006

1115

携帯がおかしい。今日、着信履歴(ものすごく久し振りにこんな単語を使った!)もないのに留守電の伝言が入っているというサインがついていた。あれ?と思って聞いてみると、11月3日から昨日までに溜まった14件のメッセージが出るわ出るわ…。全部聞くのに10分もかかった。


憎きスプリントめは、伝言が残されていたというのに、そのサインを出してくれていなかったのである。そんなんで気付くわけがない。その結果、


伝言「ゆにん、グループワークは8時半からよ。」
結果→時間を聞いていないのに遅れたと言われて逆ギレ。


伝言「ゆにん、明日セージブラッシュのオフィスに寄ってちょうだい。」
結果→そんな事はつゆ知らずにすっぽかす。


なんて迷惑なんだ、スプリント(怒)!!
どうにかしてくれ、まったく!!

2006

1112

ルームメイトの持ってた「デスノート」映画版の前編を観た。全体的には75点って感じかな。原作と結構違ってたけど、わりと好きだった。


各キャラクターは結構イメージ通り。月は打算的で冷酷だし、Lはやっぱり挙動不審。バーベキュー用の串にドーナッツやショートケーキを5個ぐらい刺して食べるような変人である。あと、ワタリが恐ろしいほど原作と似ていた。


月は登場した時から大学生で、その恋人の詩織が映画のオリジナル・キャラ。その詩織が結構大事な役目だったりする。FBI捜査官のレイ・ベンパーはレイ・イワマツになっていて、役者が日本語ぺらぺらだったからせめて苗字を日本名にしたんだろうなと。やってるのが日本人だから当たり前だ。


私のデスノの好きな所と言えば、リュークのおちゃめっぷり。月の部屋に仕掛けられた64個の監視カメラを探し出して、「で、俺どこでリンゴ食うわけ?」なんて言っちゃう最高なヤツだ。しかーし、映画版のリュークはあまり可愛くなかった。中村獅童の声質は悪くないけど、基本的におちゃめシーンがない。もちろん、上の台詞もない。いくらCGに凝ったって、そんなのはいかん。


そんな映画版、とりあえずデスノを知ってる人にはおすすめ。

2006

1111

平和な時には女の子が多く生まれるっていう話を聞いたことがあったけど、この前の哺乳類学のクラスで、あれにはちゃんと裏付けがあったことが判明。


それは、ライオンの話だった。


ライオンは一夫多妻制。オスは、競争に勝った1匹がたくさんの子孫を残せるが、残りの負けたオスは子孫を残せない。メスは、それぞれ均等に子供を産む機会がある。そして、子供が強くなるかどうかは、母親の健康状態に大きくよる。


そこで、受精の時点で母親の健康状態があんまり良くなかったら子供はメスになって、良かったらオスになるという。なぜなら、弱いオスは子孫を残せないが、弱いメスにも子供を生む機会はあるから。そして強いオスが生まれれば、強いメスよりもたくさんの子孫を残せる可能性があるから。


そこらへんの摂理が人間にも残っている…のかも。

2006

1108

Hamlet:
So tell him, with th'occurrents more and less
Which have solicited―the rest is silence.

Hamlet dies.


Horatio:
Now cracks a noble heart. Good night, sweet prince,
And flights of angels sing thee to thy rest.


ハムレット:
お前は生きて、全ての一部始終を皆に伝えてくれ。
では頼んだぞ…。ああ、後に残るは、静寂ばかり…。


ホレイショー:
ああ、ついに死んでしまわれた。
おやすみなさい、高貴なる王子よ。
天使が貴方のために舞い、歌わんことを。


ウィリアム・シェイクスピア 『ハムレット』 第五幕 第二場


この時代がかった台詞、芝居がかった場面。すべての主だった登場人物は死に絶え、自分の命さえも注ぎ込んで、ハムレットは復讐を遂げる。


ハムレットの「―the rest is silence.」の台詞に、涙を流さんばかりに感情移入をさせてしまうあたり、シェイクスピアはやっぱりすごいと思う。


しかし、私の頭の中はまだハムレットの「To be, or not to be, that is the question;」で一杯だったのに、今日のクラスではいつの間にか『リア王』の第一幕に移っていた。あれれ。

2006

1107

フセイン元イラク大統領に、「人道に対する罪」などで、米英軍とイラクの新政府による裁判所から死刑判決が出された。絞首刑だそうだ。今日のニューヨークタイムズの一面は、その判決に人差し指をあげて抗議するフセインの写真だった。


ブッシュの率いるアメリカ軍に攻められて、イラクを24年間独裁統治した彼の人生は終わった。アメリカが何としてでもイラクを攻める姿勢を明らかにした時、きっとフセインも一国の指導者として、自分の死が決まった事を理解したに違いない。それが戦死であろうと、絞首刑であろうと、結果は同じだ。


人を殺すこと、他人に不利益をもたらすこと、自分の都合のいいように人やものを不正に利用すること。それらは誰がしても犯罪のはずだ。しかし、それらを行っていない指導者なんているのだろうか?


ブッシュだって、軍を指揮してアメリカ人とイラク人を殺した。戦争を起こして一握りの人間に利益を与え、数え切れない人たちに不利益をもたらした。正義という言葉を不正に利用した。でも彼は死刑にはならない。彼がフセインと同じ場所に立ち、裁かれる事は決してないからだ。


フセインは確かに死刑に値する事をして来ただろう。でもそれは、国の指導者である誰もが多かれ少なかれやっている事だ。英雄と犯罪者は、実は紙一重でしかない。問題は、裁かれる立場に立たされるかどうかだけだ。フセインが縛り首になるのは妥当だろうが、フセインと同じ場所にブッシュも立たせてやりたい。

2006

1102

ハロウィンでしたね。私は何もしなかったけど、大学のキャンパスでは仮装している人がちらほらいました。パンプキン柄の靴下とスカートをはいた女の人とか、おでこから角を生やしながら木陰でギターを弾いている青年とか。


ところで、FAのビルの付近でちょっとすごい人がいましたよ。赤いTシャツを着た男の子で、顔も手も血だらだら(のペイント)で、腕には包帯。最初は、なんか変な歩き方をしてる人がいるなーぐらいにしか思ってなかったんだけど、よく見るとそんな格好をした彼が、いかにも死にかけている風によろよろ歩いているわけです。


そりゃーもう、はた目には血だらけで「はぁ…はぁ…」と苦しげにあえぎながら歩いている重傷人そのもので、彼はそのとても時間のかかる歩き方でずーっと進んでいくわけですよ。
すれ違う人には無視され、誰一人見ていないのに。


これこそ芸人魂だと思いましたね。人前で芸が出来るのは並みの芸人魂ですが、誰も見ていないのに芸をやり抜く事こそは最強の芸人魂でしょう。リスペクトの眼差しを送らずにはおられません。


「この世は舞台なり。誰もがそこでは一役演じなければならぬ」とはシェイクスピアの台詞。血だらけの彼が見せた芸人魂よろしく、人に見られる所で自分の役を演じるだけでなく、見られていない所で演じ切る人こそが、本物に違いありませぬ。

2006

1031

先週の金曜日の夜七時、スタジアムのライトに眩しく照らされたフィールドの上で、UNR対ハワイ大学の女子サッカーの試合が始まった。私は相手側のゴールの後ろの観客席に登り、望遠レンズのカメラを構える。


実は私が少し遅れて前半7分にスタジアムに入った時点で、すでにうちのUNRチームが2点も入れていた。UNRの女子サッカーは強いらしく、私が今まで撮ってきた試合では一度も負けていない。


相手のハワイ大学の選手は小柄で、アジア系が多い。選手交代で名前が呼ばれる時も、「ジュディ・オカノ」というのが耳に入ったりする。何より、常夏のハワイからこんな寒いネバダに来て、しかも今の季節すでに容赦なく冷え込む夜に試合している彼女らに同情してしまう。


私はといえば、うまく写真が撮れなくて大苦戦。初めてのナイトゲームだ。最初は撮っても真っ暗で、手動で露出を変えなきゃいけないカメラを前に途方にくれた。恥をしのんでエディターに電話しようかと思ったが、いじっているうちにどうにか人が写るようになった。


しかし、夜で光が足りなくてブレるブレる。シャッタースピードを最速(1/60秒)にしても、サッカーの見せ場なんて選手が一番激しく動いている時だから、ブレずに撮れた写真は一枚もない。その上オートフォーカス(自動焦点合わせ)が働かなくて、くそ重い望遠レンズを支えつつ、同じ手でズームと焦点のリングを同時に回す曲芸を強いられる。いや、無理だから。おまけに寒いしさ。


その後もUNRが得点を重ねていく。一度なんて、ゆるいパスみたいなのがころころとそのままゴールに入り、えー!?と思った。それでもハワイ大学のキーパーは指示を出し、皆を励まし、声をかけ続ける。残り10秒になった時、キーパーの所にボールが来た。ゆっくりとボールを拾い、試合終了のホイッスルと同時に、彼女はボールを力いっぱい蹴り上げた。


それが5-0で負けた悔しさを語っているように思え、私が撮るべきなのはUNRの選手だけなのに、そっとその背番号1番を背負った彼女の背中にカメラを向けた。

2006

1025

「もう○○歳になったなんて信じられないよー」

なんていうのは常套句だけれど、本当にそうだ。


もう22歳?そうなの?

また全然22歳の気分じゃないなー。


そんなようなことをアメリカ人の友達にメールで書いたら、「そうね、私も次は27歳になるけど、気分はまだ22歳よ」と返ってきた。この感覚は万国共通らしい。


今日したことは、カレーを腹いっぱい食べて、ビールを飲んで、ちょっとだけと思いつつ「ショーシャンクの空に」を全編観ちゃったこと。アンディが行列をなす刑務官たちに確定申告をしてやるシーンが最高。


22歳だ、いえーい。

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誕生日:
1984/10/25
職業:
大学本科生
趣味:
読書、創作、映画、写真、旅行、ギャンブル
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