2006
「ストレスは人生のスパイス」なんて笑うせぇるうまんが言っていたけど、避けては通れぬとはいえ、やっぱりストレスは少ない方がいい。今回もう一つ趣味で取っているのは、Psychology 441;Abnormal Psychologyである。異常心理学、または精神病学と訳すべきだろうか。
Abnormal Psychologyのクラスでは、要は拒食症や分裂病や鬱病などのあらゆる精神病を扱っているのだが、そこから多くのものを学んだ。まず、精神病の特徴は”Out of control”、本人には症状がコントロールできない事で、そこへ「なんでお前はこんなに弱いんだ、もっとしっかりしろ」と言った所で害にしかならない。本人だってそこから脱け出したいのにできないから苦しんでいるのであって、その事への理解となると、やはりアメリカの方が「何事も根性だ」みたいな精神風土のある日本より進んでいると感じた。
精神病といっても、それは決して甘えや怠けから来るものではなく、たとえば悪くなったものを食べてお腹を壊すように、自分のキャパシティ以上のストレスによって脳がブレイクダウンし、それによって身体に症状を現れるって事なんだと学び、とても新鮮だった。それだったら、生きるのに張り切りすぎて自分でもどうしようもないうちにストレスをためて、精神病の症状を呈するまでになるよりは、無様でもいいから自分が楽なように生きるべきではないかと思った。
それに先生曰く、人生や物事に対して「こうあるべきだ、こうじゃなきゃいけない」という観念を強く持つことからして、精神的には不健康であるらしい。私はそういう観念を強く持つ傾向にあって、「なるようになるさ」なんて口では言っていても心では思えていなくて、「なんでこうならないんだ」という事にこだわりがちなので、自分の心のあり方にもっと気を付けようと思った。人生ほどほどでいいのよ、とは自身も精神病を乗り越えてきた先生の言である。
日本と精神風土が似ていると言われるドイツでも、ナチス時代は「意志の勝利」という映画が作られたり「敗北主義者」が処刑の名目になったりして、根性を重んじていたのを思い出すよ。まあ、そういう時代ではどこでもそうだったんだろうけど。そういえば、いまいちヒットしなかった「となりの山田くん」でも、先生が「適当」と書いて黒板に貼り、人生適当ですと諭していたな。それを柔軟性ととるか、軟弱者ととるか、だね。
mamaへ
ありがとう。大人な雰囲気だから、落ち着きすぎて私らしくないって思われたのかも知れない。あまり大人じゃない印象があるのかな?
宝石は綺麗だよね。この色はmamaの指輪にあるサファイアの色だね。
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |