なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
2006
ただ今世界で大ヒット中の「鋼の錬金術師」をやっと読んだ。随分前からこの作品の人気には気付いていた。作品の人気度を見るには、雑誌や本屋の宣伝ではなく、ネットをぶらぶらしてみれば良い。その作品を扱ったサイトの数が、一番如実な人気度のバローメーターだ。
作者の荒川氏は、「自分はB級映画が好きだから、そんな漫画を描きたい。」と述べた。そして、それは成功していると思う。お約束的展開によって得られる爽快感やカタルシスこそが、漫画の真髄だ。
物語の描き方には、いくつかのパターンがある。
①善人は100%の善で、悪い人は100%の悪の例。
天空の城ラピュタが愛される理由はこれだろう。
②善人とか悪人とかじゃなくて、それぞれの行いが立場によって善にも悪にもなり、そのレッテルが明確でない例。
これが現実には最も近い。そして、もののけ姫が「よくわからない」「主人公がどっちつかずでイライラする」と言われる原因である。
③善人が悪ぶりながらも善を行い、悪人が善の皮をかぶって悪を行う例。
これがずばりB級映画、そしてハガレンだ。理想でしかないパターン①ほど現実離れしていなくて、かつパターン②ほど物語の醍醐味を失っていない。人は映画や漫画の創作にリアルな現実を見たいんじゃなくて、笑うところは思いっきり笑って、泣くところは思いっきり泣きたいのだ。
(以下ちょっとネタバレ~)
だからマスタング大佐がマリア・ロス少尉を黒焦げにした時、私は絶対に彼は焼いていないと信じていたし、ロス少尉が再登場した時、「やっぱりこう来たかコノヤロー!」という快感と感動にやられた。一巻に最低一回はどこかでうるっときてしまう。物語とは、B級映画とは、かくあるべきだ。
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プロフィール
HN:
Ning Ning
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/10/25
職業:
大学本科生
趣味:
読書、創作、映画、写真、旅行、ギャンブル
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