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なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。

2024

0328
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2006

0902

ダ・ヴィンチという本のための雑誌があって、そこでしりあがり寿さんが「オーイ・メメントモリ」という2ページ漫画を掲載している。脱力感の漂う絵なのに、なかなか深いネタに突っ込んでいて面白い。この前は、変わる「日本」というものを題材にしていた。

舞台付きの居酒屋みたいな所で、”日本”を題しながら中国風の衣装と踊りが出てきて、観客(日本への情熱を胸に抱く中年男性たち)が猛烈に文句を言う。次に白ふんどしの男たちが出てきて、彼らは「これぞ日本」と喜ぶが、白ふんどしの男が女とからみ始めると「いかがわしい」とブーイング。ふんどしって要はパンツ一丁…と考えてはいけない。

次にきらびやかな着物をまとった芸者さんが登場して、誰もが「これは日本だ」と認めるが、それに対して「何をちゃらちゃらしおって!」と勾玉を付けた古代人が怒り、今度はその古代人たちに「きさまら渡来かぶれのマゲを結いおって!」と縄文人が怒っている。もうここまで来ると可笑しくて、何が何やらだ。最初の中国風の衣装(飛鳥・平安時代の「日本」)から、すべてはあの列島で日本人が創って来た文化なのに、どこも文句を言われてしまうのである。

この分じゃ、今の私たちだって未来の日本文化を「日本」と認められるかどうかわからんな。

 

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まるやまだねぇ
日本文化の「雑居性」を鋭く指摘したのは
丸山真男さんでしたなぁ。
色々なものがあるけれど、それらが交わり合うことなく、
同時空間的にただ存在しているだけ、という。
交わり合うと、雑種文化になるわけだけれど。

「日本の思想」という本を思い出したなりけり。
それだけでした、失敬ー。
nagi URL 2006/09/02(Sat)10:05:19 編集
みか
ゆーにーーん!!
今日9時コロから遊びに行って平気???
暇だったらなんかDVDでもみようよーーー!!!!
みか 2006/09/03(Sun)10:54:42 編集
そうですなあ
なぎへ
文化って基本的にそういうものだよね。アメリカだってそうだよ。メルティングポッドとも言えるけれど、やっぱりサラダボールである。その様々な具たちを全部からめるドレッシングが、星条旗への愛着と言ったところか。
ううむ、その本読んでみたいな。

みかへ
おーらい、また電話してくれい。百万ドルベイビーを観ようぜ。
ningning 2006/09/04(Mon)10:58:40 編集
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